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「あのお話?」 ママがふりかえって言う。 「うん!私あのお話大好き!」 私はすこし、ベッドから身を乗り出した。 「もう…わかったわ。でも、お話が終わったらすぐ寝るのよ?」 「うん!」 ママは、ベッドの横にしゃがんで話し始めた。 「どこかの山に立つ、一軒の家。そこには、とても優しい赤鬼が住んでいました───」
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