『浅い川も深く渡れ』って感じです

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「何で?おかしいよ?おかしいよね!?」 馬鹿なの? ここにいるのは、馬鹿ばっかなの!? 【時には諦めも必要だぞ、朱音】 「そっか…諦めって、おい!何、諭そうとしてんだ!何、名前呼んでんだ!」 ナチュラルに名前呼びとか許さないからな。 気持ち悪いんだよ! 【何d「何も聞こえません、全くもって聞こえません!」 ねぇ、新撰組って大丈夫なの? 状況判断能力ないよね? 皆無だよね? 今まで、どうやって新撰組やってたんだよ。 逆に気になるし、心配だよ! 「ところで、朱音君。住む場所はあるのかい?」 ちょっと、待って。 本当に待って! 私の理解能力がキャパオーバーだから! ツッコミどころ満載すぎて、何も回収できてないから! 何で、いきなり住む場所の話になるの!? どこから来たの、その話! 近藤さん、貴方いろんな意味で大丈夫!? 「いや、あの、その…」 先の時代とか言ってる時点で、ここに家なんてある訳ない。 すぐ戻るつもりだし、住む場所なんて必要ない。 最悪、自称魔王にどうにかさせればいいだけだし。 「ないんだね?」 「ある「ないんだよね?」 何この人。 何なの、この人! 「だったら、ここに住むといい!」 キラキラした目で、何言ってんだよ!? 嫌だよ、嫌だからね!? 「嫌です、断固拒否です!自分で何言ってるのか分かってますか?正気じゃないですよ!先の時代ですよ、そんな馬鹿げたこと言ってるんですよ!?そんな人間と住むなんて…!」 おかしいよ、絶対におかしいよ! 「うるせぇぞ、朱音。俺は、近藤さん…大将が決めたことなら従うだけだ」 「何で?おかしいじゃん!そんなのってないよ!貴方達の大事な大将が危ない目にあうかもしれないんだよ!?意味不明な人間を懐に入れていいことなんてある筈がない…!」 「じゃあ、そんな危ねぇ人間を野放しにはできねぇ。それでいいだろ」 何で、そうなるの!
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