1299人が本棚に入れています
本棚に追加
*****沖田side
正しく晴天。
それも、暑くも寒くもないという、素晴らしい天候。
つまり、欠伸が出る事は必然。
「ふぁ……」
何か、暇な僕を刺激するような、面白いことはないんですかねぇ…。
「ねぇ、一君?」
「…何だ、総司」
「甘味「巡察中だ」
はぁ、こんなに暇なんだから、甘味の一つでも食べて、ゆっくりしても大丈夫そうなのにさ。
一君は真面目だよね。
真面目を通り越して、生真面目だよね。
気楽に生きなきゃさ、やってられないって。
気楽に生きられないなら、一君は名前を真面目君に改名すべきだと思うよ。
「やっぱりさぁ…。ん?」
…ぴりり、と肌をつつく、この感じ。
微量な殺気、なのかな。
「一君、向こうから…」
何か、嫌な予感がする。
真昼間から殺気なんて、おかしい。
これが、収拾のつかなくなった喧嘩なら、すぐに収めることができる。
そうじゃないならって、どっちでもいいか。
僕には関係ない。
ただ、その場を収めるだけだから。
はっきり言って興味もない。
だって、いつものことじゃないか。
「行くぞ、総司」
「はいはい」
最初のコメントを投稿しよう!