第一章

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「男って何!? 本ッ当やだぁー!!」 森下まりなは今日三度目の溜め息をついた。 この前付き合っていた彼氏とはたったの6日しか続かなかった。 「まぁまぁ、まりな、落ち着きなって。」 あたしを慰めたこの人は、まりなの一番の理解者である、宇治原律子(うじはらりつこ)だ。 ちなみに、三年間同じクラスだし。 「りつー!!そんな問題ぢゃないんだって! 付き合って六日で、デートとかも重ねてたのに、あたしに飽きただってよ!!信じられる!?」 まりなは今にも突っかかりそうだ。 「ハイハイ。」 律子が慣れた手つきであたしを慰めてくれた。 あたしに恋愛の悩みが尽きたことはないな…………
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