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ウチの飯は 強面だが元々料理人見習いだった兄貴が作る。
これまた、顔が怖すぎる…あまりソチラを見ずに待っていたら雑炊が出来て コソッとソレの乗った盆だけ持って出ようとすれば声がかけられた
「お前、それだけ持ってくつもりか」
「へ?え…」
えーっと?????
「冷たい茶でも持ってけ」
顎でデカイ冷蔵庫を示された。あー、ビビった…。言われてみれば そうだよな。ウン
お盆を持ち若頭の部屋をノックした
すぐに返事があったのでソロソロと入った
「出来ましたけど、こちらで?」
「あぁ、ソッチ置いとってえぇで。 歩、駿や。大丈夫やしな。もう、ここにはお前を傷つけるような奴はおらんで?」
手震えんといて。祈りながらテーブルに そっとそっと丁寧に置いた
お、俺、頭に名前呼ばれとるぅ。感動しつつ、さっき見た綺麗な生き物の方をみれば無言で頭をあげて此方を見た
何、なんなん。ドキドキしてまうわ
「ここ、置いていきますんで」
サッサ行こう……緊張する
出ていく時もそっとそっと出てったさ
こんな気を使って部屋に出入した事ないわ!ってくらい
めっちゃ、気抜けたー
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