2/7
前へ
/27ページ
次へ
大きく息を吸ってノックして足を踏み入れる 「おはようございます」 ベットの上で ボンヤリしていたらしい歩が、ハッと駿を見た 「あ…」 まだ、少し掠れぎみの声 「えぇっと、あの飯…あ、いや あの…朝食を」 駿が ドキマギして 吃りながらテーブルに食事を置くのを見て歩の強張りがとれるのが見ているだけで伝わり 駿は少しホッとし話しかけた 「大丈夫ですか?起きれますか?」 「…あ…」 コクンと 頷き立ち上がり少しよろめいて 駿が一瞬慌てたも 体勢を整えソファーに座った 駿は見届け、背を向けたが呼び止められる 「あっ!」 「へ?」 振り替えると不安げな歩 「あの…ご飯…食べた?」 「は?」 「…あの…」 チワワのような歩 いやいや、それ 反則やし 「一人…嫌だし…あの」 「は…いやいや、俺 食うてきましたし、一緒に食うた…あっ…」 言葉が微妙やん!!と口をつぐむ駿を見て ポカンとした歩 「いや、そやから…」 「わかった…」 「いや、その…俺 いますし。」 頭をかきながら そう言えば歩の顔がパッと明るくなる 「有り難う」 「えぇし、食べてください」 コクンと頷いてノロノロと口に運び出す
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

325人が本棚に入れています
本棚に追加