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周囲は散々捜索された
何もわからぬまま…
こえー、怖すぎる
龍の側へ 誰も寄りたがらない
元々、畏怖される存在
それが酷く苛立ち 酷く重いオーラを放ち、一つ一つの行動が 全ての物を破壊しかねない動きで 龍が動けば 皆が息を詰める程だった
そんな中、駿は呼ばれて 龍の前に 背を伸ばし立っていた
「何で歩が あの扉を開ける番号知っとったんや」
「へ?あ…えー…」
言われてみれば、確かに何で知っていたんだろうと首を傾げた
「…そもそも、あっこ誰か教えたんか?」
「いや、俺は何も…」
「ふぅん…なら、ええわ。去ね」
ギクシャクとした動きで通路へ出れば、旬は膝に手を置いて グッタリと上半身を折り曲げた
「気持ち悪…」
胃を押さえてから歩き出した
歩は、何処へ行ったのか
屋上へ上がり、痛む胃を押さえながら街を見下ろした
何で、何も 手係りが 出てけぇへんのかいなぁ…
あの、歩の容姿。そして、寝巻きだと言う事…周辺で見られていても おかしくないのに。
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