集結したハンター達

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『良く集まってくれたな、勇敢なるハンター達よ』 辺りを山々に囲まれた麓にひっそりとその国は存在した。 国王の名は“クジラ”、建国以来、最大の危機に直面した彼は今、焦っていた。 『早速だが今回キミ達に依頼する内容を、我が輩の口から直接申し上げよう』 国の中心にある宮殿の大広場には、世界を飛び回る名高きハンター達が集められていた。 『3日まえ“WAS”から明後日の早朝、我が国の上空を“ドラゴン”が通るので避難する様にと通達があった。』 この国のあらゆる生物を一手に管理している団体“WAS”。 絶滅危惧種の保護から危険生物の対処まで、その仕事内容は多岐に渡る。 『しかし、国民の命を預かっている我が輩としては、避難だけでは少々心もとないと考えていてな』 『それでこんな大勢集めて国を“守れ”って言うの?』 緋色のセミロングヘアーを右手で掻き上げ、イライラとしながら“ソフィア”は言った。 この集められた名高いハンター達の中にあり、紅一点の存在である。 『いやはや、当初我が輩もそう考えてお前達を呼んだのだが、それでは生温いとの決断に至ったのだ』 『何が言いたいの?時間が無いのはお互い様のはずよ。短刀直入に依頼内容を言ってちょうだい』 ソフィアの言葉を聞き、クジラの顔から不適な笑みが消え、真ん丸と肥えた体を立ち上がらせ、腹に力を入れてこう言った。 『ドラゴンを殺してくれた者には、多額の報酬を支払おうぞ!!』
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