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「いい忘れてた。あたしは古武術もやっているんだ」
倒した相手に言い放つ
惨めに傷だらけの自分に時雨先輩と楓部長が寄ってきた
「立てるか?」
「えぇ」
フラ…
めまいがする
頭を何回も蹴られたからだろうか
バサ
「政宗…すまない…あたしのせいでこんな目にあわせて」
「部長…」
「時雨、政宗の家はわかるか?」
「はい」
「案内してくれ」
俺は楓部長に背負ったまま帰宅した
そのまま中に入ると桜が慌てて出てきた
「政宗君大丈夫‼しっかりして」
「大丈夫、時雨先輩と楓部長が守ってくれたから」
「政宗…一つききたい。何故やり返さなかった」
「だってやり返したら相手も痛いじゃないですか。痛いのは俺だけでいいんですよ」
「自分だけでいい…か」
その言葉に楓部長は何かを考え出した
時雨先輩から事情を聞いた桜は政宗に寄り添う
「政宗君…優しすぎるよ」
「いいんだよ桜」
「政宗…バカ」
時雨先輩も寄り添った
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