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「そこで何ボーッとしてんのよ。邪魔だからどっか座ってなさい。あ，あと朝ご飯パンだけど良いわよね？」
ん……？
おかしい。
ウチの家族構成は，父が単身赴任で２年前からいない。
母は日直だから朝が早かったはず。
妹はいつものように朝練でいない。
家には完全に俺１なはずであり，聞こえるのはお天気お姉さんの声だけのはず。いやまてよ，そもそも何でテレビがついてるんだ？昨日はテレビを消して寝たはずだし，チャンネルも違う，なのに何でテレビがつい「邪魔よ」
「ふぎゃっ」
強烈な足払いが突如俺を襲った。
「いてて，頭割れたらどーすんだよバカ」
「バカとは失礼ね。朝食を作りに来てあげた優しい優しい幼なじみに向かってバカはないんじゃないの？」
「誰が優しいだ暴力おん「何ですって？」
「あばばばばばぁぁぁ、足がぁぁぁ！」
「今なんて言ったのかしらぁ？えぇ？」
こいつが女難の相の発端？的な女。
幼なじみであり，水泳でソフトタッチしてしまった女の子。
桐谷佳奈美（ｷﾘﾀﾆ ｶﾅﾐ）である。
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