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「ざまぁみろだわ」
ウェンズディが小さく呟く
「皆、仲良く凍っちゃえば良いのよ」
『じゃあ、何でここから離れないのさ』
肩に乗ったロロが意地悪そうに笑う
「そんなの知らないわよ!」
ロロに裏拳を入れようとして避けられた
「校長先生!今からドラゴンを呼ぶから、皆を避難させて!ドラゴンの息は灼熱だから、氷を溶かす事が出来るかもしれない!」
言ったすぐ後にウェンズディはドラゴンの名を呼ぶ
校長先生も落ち着いた笑みで皆を誘導してくれた
《久しぶりだな。人の子よ》
次元の裂け目を作り、銀と金を混ぜたような鱗を持つウェンズディのドラゴンは、すぐに現れた
ドラゴンの吐く息で周りの氷が溶ける
《随分と派手に凍らせているではないか。私が来ても良かったのか?》
契約の塔を眺めて目を細める
「久しぶりなのに、お願い事でごめんなさい!これを溶かして貰いたくて呼んだのよ!」
《溶かすのは良いが、私は身の内にマグマを飼っている。塔もろとも溶けてしまうかもしれんが、良いか?》
炎を吐く前から、ドラゴンの周りはシュウシュウと音を立てて氷が溶け出している。が、氷の精霊の力も強いようで、溶けた先からまた凍っている
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