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その黒猫には尻尾が二本あり、その長さは非常に長く頭の先より10cmは届くようだ
その尻尾からは何やら異様な気配を感じる
猫又という奴だろうか?
「しっぽが2つあるのですわね。不思議な猫さんですわ」
そう言って黒猫の尻尾にキリアが触れようとしたが
「触っちゃだめだ!」
シンが叫んで猫をキリアから引き離すと同時に俺もキリアの手を引いた
「何で触っちゃいけないのよ」
「・・・。」
もしかして・・・
俺の予想が正しければセリーが気にするのも、シンがなにも言わないのも当然だと思うが・・・
俺は一枚の紙を取り出し、猫の尻尾の先に振れさせた
すると紙の尻尾に振れた部分が[消えた]。燃えたわけでも朽ちた訳でもなく[消失]した
「これは・・・!?」
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