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僕の所属する部活は、魔術部と言う。
その名の通り、魔術の研究、実践を目的としている部活だ。
とは言え、オカルト研究会や超常現象研究会などの類いではない(ちなみに、それらの部活は既にある)。
魔術部では、実際に魔術を使っている。
信じられないだろうが、本当だ。
僕だって、目の前で空中から剣を出されたり、その剣がいきなり業火をまとったりといった現象を見るまでは半信半疑だった。
だが、実際に魔術はあるらしい。
ここでは、そんな科学から外れた技術を日夜研究及び実践している。
つまり、部員は全員魔術師ということになる。
――――ただし、僕を除いて。
僕はというと、生まれてこのかた魔術が実在することなど全く知らずに育ってきた、生え抜きの一般人だ。
そんな僕が何故魔術部に所属しているかというと――――。
…………まぁそれは追々話そう。
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