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と、変な妄想はやめて授業に戻る。授業と言っても、丁度この学園の最大の特徴である大多数の学科と、今度行われる高等部の全学年参加のスポーツレクリエーションの説明だ。
本当に聞くだけの時間は退屈で、変な事を考えたり、思ったりしてしまう。
恐らく、大抵の者がそういう状況だろう。
自分が作り出した想像の世界にいるはずだから、多分…さっきの事を口にしてもあまり気にはとめないかな…
と、色々な事を考えている内に授業が終わり、昼休みになっていた。
少し前までなら私は屋上へ行き、そこで時間を潰していたのだが最近は…
「また来てやったぜ。ぱるさんよ」
と、親しい(と本人達は自称)友人が来るから移動し辛いのだ。
しかも ぱる と言う愛称まで付けられている。なんか空間を操る能力か、嫉妬の能力でも持ってそうな愛称だ。
「白帆(しらほ)、その呼び方はやめてくれない?」
「嫌なら交換条件って事でオレの事もあだ名で呼べばいいじゃねーかよ。」
「2人共。落ち着いて。」
私と白帆が険悪な雰囲気になりそうになったからなのか、アズが割って入る。
端から見ると会話してないように捉えられる気がするけど、とりあえず昼食をとる。
昼食が相変わらずのカロリーメイドなのでいつも早く食べ終わり、白帆とアズの話を聞く。これが私のいつもの昼休みだ。
「そういえば、ぱるは数日前の人気投票の結果見たか?凄かったぞ!!なんと…ぱる。お前が三位だったんだぜ!!」
「流石にそれは一年生だけのでしょう?」
「いいや。これは高等部全体での結果だ!!」
「確かにぱるが全体三位だった。おめでとう。」
信じられないが、どうやら本当の事らしい
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