0話:新暦251年1月1日

2/10
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
ここは、とある山道。 「くそ!どこに行きやがった…」 がっちりした体格の男が弱々しい声で呟く。そこへ 「隊長!こちら第一班。ターゲット発見、及び包囲中。至急、応援をお願いします!」 先程弱々しい声で呟いていた隊長と呼ばれる男は、その無線に思わず目を見開いた。 「よくやった!!第二班、第三班は、第一班の援護に…第四班は、ターゲットを捕らえろ!!」 隊長が無線で指示を出す。 「「「「はっ!!!」」」」 各班員から返事が来る。 「神野 仁、お前もここで終わりだ…」 そう軽く、勝利宣言をしながらターゲットのいる所へ向かう。 どうやら『神野 仁』と呼ばれる人を追っているようだ。 しかし… ゴゴゴゴゴゴゴ… ピッカーーーーーーーーン ドッガァァァァァァァァン!!!!! 突如、近くにある1000m級の山ごと消し去るほどの大爆発が、ターゲットが居るであろう場所から起こった。 しかし、不思議なことに“死”を迎えた者は一人も居なかった。 ……気絶者多数だったが。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!