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ここは、とある山道。
「くそ!どこに行きやがった…」
がっちりした体格の男が弱々しい声で呟く。そこへ
「隊長!こちら第一班。ターゲット発見、及び包囲中。至急、応援をお願いします!」
先程弱々しい声で呟いていた隊長と呼ばれる男は、その無線に思わず目を見開いた。
「よくやった!!第二班、第三班は、第一班の援護に…第四班は、ターゲットを捕らえろ!!」
隊長が無線で指示を出す。
「「「「はっ!!!」」」」
各班員から返事が来る。
「神野 仁、お前もここで終わりだ…」
そう軽く、勝利宣言をしながらターゲットのいる所へ向かう。
どうやら『神野 仁』と呼ばれる人を追っているようだ。
しかし…
ゴゴゴゴゴゴゴ…
ピッカーーーーーーーーン
ドッガァァァァァァァァン!!!!!
突如、近くにある1000m級の山ごと消し去るほどの大爆発が、ターゲットが居るであろう場所から起こった。
しかし、不思議なことに“死”を迎えた者は一人も居なかった。
……気絶者多数だったが。
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