0話:新暦251年1月1日

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その頃、近くの山のなかを走り抜ける一台の車がいた。 「ふぅ、死ぬかと思いましたね」 「…それは主犯のお前が言えた事じゃないだろ」 「え~~そんな照れるなぁ」 「誉めてない!」 「そっそんなに怒らないでよ」 「ったく、早く帰るぞ。こっちは朝から運転しっぱなしなんだよ。それに 政府の奴等にも待ち伏せされるし…堪ったもんじゃない!」 「は~い了解しましたよ、隆志さん」 「…はぁ~」 「もう…いつもノリ悪いなぁ」 「俺は疲れてんだ。後、そのキャラ止めろ。皆の前じゃ威厳があって『大元帥-トップ-』に相応しい人なんだが」 「あれは作ってるからですよ。毎日やったら堪えますよ。 だからこれでいいんです」 「あぁ、もう分かったから静かにしてくれ」 「はい、大人しくします」
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