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「とにかく、ホームに着いたんだから入りましょうよ」
と、気まずい雰囲気を変えようとしたのだろう。隆志と呼ばれた人も察したのか
「…そうだな、取り敢えず入るか」
「そうそう!入りましょ、入りましょ」
………
(なんか、腹立つわ~)
苛立つ心を鎮める隆志がいた。
所変わって、政府のとある施設。
会議室にて…
「神野仁は、どうなった」
何やら神野仁についての会議らしい。
立派なお髭を生やした厳ついお爺さんが、まだ若いしたっぱのような男に問うた。
「はい!報告します。本日、『クレイ地区第六政府監視区域内』の山道にて神野仁の乗っていると思われる自動車を発見。南方面へ走行中であった為、それを追跡。同時に包囲網を形成し包囲に成功しました。しかし、突然の大爆発により、包囲網を敷いていた第一部隊から第四部隊までの隊員の八割が気絶。残る二割も統率がとれず包囲網は崩壊し、神野仁を逃がしてしまいました。恐らく、その爆発は、神野仁の引き起こしたものと思われます。幸い、隊員に死傷者は居ませんでした。神野仁は、そのまま南に逃げたようです。以上です」
「………ご苦労、隊員のケアをした後、引き続き神野仁を追ってくれ」
「了解しました」
(………神野仁…か…儂は、お前を捕まえねばならんのだ…それが儂の使命なのだからな)
厳ついお爺さんは、暫し物思いに耽ったが直ぐに切り替え、
「他に報告することはあるか?」
すると今度は、さっきのしたっぱとは、纏っている雰囲気が違う、ちゃらっとした男が立ち上がった。右胸には、銃と剣が十字に交差したバッチがついている。
因みにさっきのしたっぱは、軍と型どられたバッチがついていた。
「それじゃ、俺からいいっすか?」
その男は、厳ついお爺さんに怖れることもなくヘラヘラした口調で言った。
「兵器開発部か…構わん、話せ」
どうやらその男は兵器開発の人間らしい。右胸についているのは、その証だろう。
「じゃあ早速、新規兵器の開発が完了したっす。後、改良作業中の物も作業完了したっす。改良作業の方は、順に『広域魔力遮断結界生成装置-AMF_v4-』と、『高出力魔力砲撃機関-2ターボ_弐式-』と、
『魔力循環式強化武装-デュナメス_No.13-』が完了したっす。新規兵器は、明日から導入可能で、『魔力動力戦騎-MJ_1号騎-』て言う名前になりましたっす。相変わらずネーミングセンスないっす……以上っす。」
(((((確かにセンスがない…)))))
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