0話:新暦251年1月1日

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「ご苦労…引き続き開発に勤しんでくれ………他には何かあるか?」 すると、まるで西洋のエクソシストのような格好をした女が立ち上がった。 「新たな神託が来ております」 と、女が口にすると会議室が静まり返った。 「内容は?」 そんな中、厳ついお爺さんは、表情を一切崩す事無く聞いた。 「伝えます……… {新たな『覚醒者』を見つけた。至急連れてこい。 神野仁に取り込まれる前に。 その者の名は…… “九条天儀-クジョウアマギ-” 皮肉にも、Sクラスだ。以上} ………以上です」 神託と呼ばれるものが終わった瞬間、正確には、『Sクラス』という単語が出た瞬間、会議室が騒然となった。 「エッ…Sクラスだと!?」 「そんな…まだそんな存在がいたなんて…」 「Sクラスっていや、『災害級三位覚醒者』じゃないか!!」 「いや、…そんなはずは…」 「神はそれを捕らえろって言ったのか!?不可能だ!考えてみろ! あの、神野仁でさえSの2つ下の『AA-ダブルエー-クラス』何だぞ!それさえ手を焼かすのに、Sクラスなんて逃げられるどころか殺されちまうよ!!」 とうとう収まりがつかなくなると、いう所で厳ついお爺さんが、一言… 「黙れ。」 たった一言で、会議室は元の静けさを取り戻した。 「九条天儀の居場所は?」 「既に特定しております。」 ………………
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