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「ご苦労…引き続き開発に勤しんでくれ………他には何かあるか?」
すると、まるで西洋のエクソシストのような格好をした女が立ち上がった。
「新たな神託が来ております」
と、女が口にすると会議室が静まり返った。
「内容は?」
そんな中、厳ついお爺さんは、表情を一切崩す事無く聞いた。
「伝えます………
{新たな『覚醒者』を見つけた。至急連れてこい。
神野仁に取り込まれる前に。
その者の名は……
“九条天儀-クジョウアマギ-”
皮肉にも、Sクラスだ。以上}
………以上です」
神託と呼ばれるものが終わった瞬間、正確には、『Sクラス』という単語が出た瞬間、会議室が騒然となった。
「エッ…Sクラスだと!?」
「そんな…まだそんな存在がいたなんて…」
「Sクラスっていや、『災害級三位覚醒者』じゃないか!!」
「いや、…そんなはずは…」
「神はそれを捕らえろって言ったのか!?不可能だ!考えてみろ!
あの、神野仁でさえSの2つ下の『AA-ダブルエー-クラス』何だぞ!それさえ手を焼かすのに、Sクラスなんて逃げられるどころか殺されちまうよ!!」
とうとう収まりがつかなくなると、いう所で厳ついお爺さんが、一言…
「黙れ。」
たった一言で、会議室は元の静けさを取り戻した。
「九条天儀の居場所は?」
「既に特定しております。」
………………
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