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怖かった。
寂しかった。
夢の中の俺は、
どこかに向かってたった一人で泣き叫んでた。
意味も分からないくらい、泣き叫んでた。
どうすればいいかも分からないこの気持ちを、
誰にぶつければいいのかも分からず、
只々狂ったように泣いていた。
裕「夢だって分かってるのに、何か苦しくって…っ」
俺は力一杯君を抱き締める。
すると君は、
俺を安心させるように
腰に手を回してきた。
涼「そっか。
大丈夫だよ、俺はここにいる。
裕翔をおいてどっかに行ったりなんかしないよ?
だからほら、泣かないで」
優しい声、
その声に涙が止まらない。
でも、その涙は君が拭ってくれる。
裕「やまちゃん…っ」
突然馬鹿みたいに泣きつく俺にも、
優しく接してくれる君。
嗚呼、安心する。
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