まさかの展開

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ズッシリ ズッシリと平和を脅かす新たな敵が、この平和な街に近づいていた。 「あぁ!!あちぃ~!!」 レッドは、隠れ家からタンスを運び出していた。 空は、かんかんでりの太陽… ヒーロー達は、金の入るツタが無くなり…西洋風の城の隠れ家の家賃が、とうとう払えなくなっていた。 そして…本日。 お引っ越し…。 「ブルー!!あとどのくらいだ?!」 「このペースじゃ…3日は、かかる…」 「ちっ…」 レッドは、やってらんねぇと言う様に…煙草に火を着けた。 「レッド!!レッド!!大変だよ…!!」 ガムテープを買うと言って…出たまま、二時間…姿を消していたイエローが、帰ってきた。 「うるせぇ…!!何してたデブ!!」 足元の角材で、イエローを殴る…。 「ぎやぁ~!!馬鹿が、ギャグ漫画じゃないんだから、人の頭を角材で普通殴る?!」 頭から、ピューと血を吹き出すイエロー。 「すまん、すまん…話の中の世界だからさ…角材で殴ってもたんこぶで済むと…テへッ」 レッドは、グーにした手を頭に当て舌をだす。 「ダーン!!」 後ろから…ブルーが、大声と共に…レッドの頭を叩く。 舌を出したままのレッドは、毎日…スルメを食べて鍛えた鋼歯で、びしゃりと挟まれる。 「ぎゃ~!!」 レッドの口から、血が垂れる。
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