~1985年~

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そんな、中。 路地裏を挟むビルの屋上で声を潜め…話をする仮装5人組がいた。 「あの…警官達がやられて…あの、女が一言、助けてHERO!! で僕らが、登場っ」 緑の仮装の男が念入りに他の4人に話す。 たぶん、緑の仮装は何事にも計画を練る真面目タイプだろう その隣で話も聞かず、ダンベルを軽々と持ち「ふんっふんっ」言っている青の仮装の筋肉馬鹿。 話をちゃんと聞いているのは…ただの一人黄色の仮装をした奴だった、こいつは…話を聞いているものの片手にポテチを構え雰囲気は…マヨネーズを持ち歩いていそうな…黄色の仮装の腰から腹をはみ出したデブ。 女であろう…ピンクの仮装は、ズッシリとした今だ新しい電話で男と本日行うであろうコンパの話をしている。 そして、リーダー。 赤の仮装の男は、タバコを片手にモゾモゾと何か、呟いている…「ビールぅ」この所持金35円の男が、この話の主人公である…。
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