『プロローグ』

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   冬の世界を彷彿とさせる白銀の髪は邪魔にならないよう三つ編みにされ、足元を隠してしまうほどのハイロングコートは、上にも長く、筒のようにされた襟首周りが彼の鼻から下も隠していた。  白銀の髪の少年に、目下絶賛逃走中の少年は目を向ける。 「イイイイザヤさん、死ぬ! 本当に死んじゃうッスから、だから助けてえええっ!!」  必死の訴え。 まさに命懸けなのだから、必死になるのも当然なのだが。  救援要請を向けられた少年、イザヤは笑顔のまま黒髪の少年に言葉を返した。  
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