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「………………」
「………………」
時が、止まった。
「むぅううりぃいいいっ!!」
おいかけっこ、再開。
「イメージが曖昧だから、そーなるんだよ」
イザヤの冷静な声が、黒髪の少年の耳に届く。
黒髪の少年は簡単に言ってくれるイザヤを、キッ、と睨んで言う。
「お手本!! 僕ァイザヤさんのお手本を拝見したいなあ! ってか助けてーーッ!! 何も知らない妖精さんの身体のまま死ぬのだけは、イヤアアアアッ!!」
もう、遠回しに言葉を選んで訴える余裕も無くなったようだった。
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