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「……仕方ない、助けてあげてもいいけど、いくら出す?」
え? お金取るの? と素朴な疑問を抱きつつ、黒髪の少年は財布の中身を思い出す。
「300Gッス!!」
パン1つ60Gであることを考慮しても、この黒髪の少年の財布の中身はとても寒々しい。
それが全財産であるのだから極寒である。
「頑張って」
イザヤは笑顔で黒髪の少年を見捨てた。
「あんた、俺の命を『へ』とも思ってないッスね!!」
さすがに、こればかりはイラッとした。
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