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明日美は、俺が今まで抱いたどの女とも違っていた。
「明日美、痛い?」
明日美はただ目を瞑(つむ)って首を横に降るだけだった。
でも入らない。
締まりがいいとかそういう話じゃない。本当に入らない。
処女でなかなか濡れず入りにくい女もいたが、それとも違う。
指は入るのに。
入れようとすると本当に入らない。
そして、そして明日美は、
俺の指だけで何度もイクんだ。
「気持ちいい、よ」
明日美はイクたびに、はあはあと息を荒げながら、必ずそう言う。必ず。
過(よぎ)る。
どうしても頭を過ってしまう。
明日美とすればするほど、俺は考えたくない思考に進んでしまう。
「明日美って、初めてじゃないよね……?」
「………」
答えない。イエス、だ。
俺は確信に迫った。
「相手は「ねえ、しよ?!」
明日美は俺の言葉を遮(さえぎ)って、俺のベルトを外し、ズボンのチャックを下げだした。
「明日美……」
「きもちいい?」
はあはあと口の周りをベタベタにした明日美は俺に上目遣う。
「ああ、気持ちいいよ明日美」
俺は潤んだ瞳の明日美の髪を撫でながら果てた。
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