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AM1:45
今日もまた、
頭を下げてにこにこ笑って
誰も待っていない部屋に帰る。
鍵を開けても
電気なんてついてなく
わかっていながら寂しくなる。
「ただいま」
返事なんかあるはずのない
自分の言葉に自虐的に口元を歪ませる。
別に諦めとかそんなんじゃない。
平凡だと思ってた。
地元の長崎ではそこそこの進学校に行って、成績は中の上。
大学なんて余裕でいけるもんだと思ってたらセンターで失敗。
結局やりたいことなんて
何もない私立の大学に進み、
サークルと合コンに明け暮れる日々。
付き合った女は最後は同じ言葉を残して去った。
「つまらない」
その時は愛してるとか言ってたし
確かにそう思ってたような気もするけど、たぶん違う。
本気で愛した女は一人もいない。
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