態度で示せバカ者!!

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「えっ、どうし……」    そして立ち上がると、さっきと同じ様に紫琉を見詰めた。   「次は追い掛けて来なさい。彼氏なんでしょ? 私を一人にしないで」    微かに頬も赤く染めて、顔を寄せ、耳元で囁く。   「それから、まいにち抱かれる覚悟してるんだから、さっさと手を出しなさいよ。その時に……続き、してあげるわ」    ここまで言わせて、紫琉はやっと気付いた。    普段は無表情で、クールで、ツンツンしてる……ように見えるけど、考えてる事は普通なのだと。 「まっ、たく。処女を失う前にフェラするなんて思わなかったわよ。あっ、それから紫琉?」    初音は身体を離すと、紫琉を通り過ぎて部屋のドアノブを手に取る。    そして振り返らず、ドアを見たまま……   「いままで言ってなかったけど、私、紫琉の事……だ、だっ、だっ……大好きだからなっ!!」    初めての告白をして、部屋から出て階段を降りて行く。    残された紫琉は目を見開いて驚き、その後に初めて思いを聞かされて、翌日までニヤケるのだった。     おわり。
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