プロローグ

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夕刻。 騒がしい少女たちが、コンビニエンスストアの駐車場を陣取り、たむろしていた。 地面に座り込み、だべっている者。 気だるそうに携帯をいじっている者。 熱心に化粧を直す者。 通り過ぎる人々は皆、彼女らに冷たい視線をなげかける。 通りすがりのサラリーマンは、タバコを吸いながらこう呟いた。 「全く、最近の若者は」 吸い殻はサラリーマンの手から放れ、地面に落下した。 サラリーマンは、それを踏みつけてまた歩き出す。
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