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―――― 「本当に何もされてねぇんだな?」 辿り着いたのはやっぱり裏庭です。 いつもの定位置に二人並んで座ります。 「大丈夫です。間に合いました」 あれ? 変な返しかな? 「よかった…」 でも加賀君はそんななど気にせず、両腕を両膝に伸ばして置くと、足の間に顔を伏せ、はぁっと溜め息をつきました。 「ありがとうございました」 「あぁ…。それよりお前、本当に俺の事好きなの?」 「あっ…………」 そう言えば言ってしまったんですよね…好きだって… わわわっ…恥ずかしい… じっと顔を見られていたため、思わず逸らしてしまいました。 「林檎?」 「……………///」 私はきっととんでもなく真っ赤になっています。 恥ずかしい… 初めて会った時には 「好きなんだろ?」 って聞かれても何とも思わなかったのに… 今は心臓が口から飛び出てしまいそうな程バクバクしています。
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