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「しかも加賀君も岬君もイケメンじゃん」 「面食いなんだね、丸井さん」 「つーか、あの二人も趣味悪過ぎ」 「別に言う程可愛くないよね?」 廊下から、もわざわざ聞こえるくらいの声で、会話をしている子が、いるみたいでした。 私は、誰に言われているのか怖くて、そちらを振り向く事ができません。 そんな時… 「……………」 「……………」 「……………」 辺りが急に静かになりました。 「林檎」 それと同時に名前を呼んだのは加賀君でした。 「はぁ…はぁ…」 その後を少し遅れて有紀ちゃんが来ました。 息を切らしています。 「加賀ッ…あんた…はっ…はぁ…速過ぎっ」 どうやら加賀君も有紀ちゃんも走ってきたようでした。 「どうしたんですか?」 「はぁ…はぁ…どうしたじゃねぇよ」 だいぶ疲れていますね。 珍しいです、加賀君が教室に来るのって。
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