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「本来なら、筆跡調べて一人ずつ始末していきたいとこだけど、今回は林檎に免じてそれはしねぇ。まぁ、大体予想はつくけどな…そんな醜い事してっと、いつまで経っても、岬に相手になんかされねぇよ?」 今度はククッと笑いながら、教室の後ろ側のドア付近にいた、女子生徒4人組に目を向けました。 …あの子達が書いたんですかね? 何で加賀君にはわかるんでしょうか? 「林檎に感謝しろよ?」 最後にそう言った時、女子生徒4人組は悔しそうな表情を浮かべた後、廊下を歩いて行ってしまいました。 その姿を見届けた後、加賀君は、屈んで私の目線に合わせました。 「お前を守んのは俺の役目だろ?」 そう言って優しく笑ってくれます。 ダメです、カッコよ過ぎます……/// ぎゅってしてもらいたくなってしまいました。 「………………」 なので、ちょいちょいと手招きしました。
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