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―――― 「ちょっと加賀!!」 すももがいない昼休み以外の裏庭はツレとの溜まり場になっている。 男ばっか5人集っているその場所に全く臆する事なくやって来た女。 見覚えのあるその女は確か七瀬有紀。 林檎の親友だ。 俺は一度見た顔と名前は忘れねぇ。 ましてや林檎絡みなら余計にだ。 「あぁ?どうしたんだよ」 「林檎が大変なの!!」 「は?」 その言葉を聞いてすぐに俺はD組に急いだ。 「林檎に何かあったのか!?」 「あんたが岬君ともめた事で林檎が二股かけたって噂されてんのよ!!机も落書きだらけ!!」 走りながら会話をしたため、お互い声がでかくなる。 ふざけた言葉を七瀬から聞き、憤りは募るばかりだ。
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