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「家まで送ってもらったんだ?」
「うん…手を繋ぎながら帰りました」
昨日の裏庭での出来事を有紀ちゃんに話しているところです。
どうやら私は加賀君にベタ惚れのようでした。
「あれで見た目がもうちょっとおとなしくて、口調がもうちょっと柔らかなら完璧なのにね」
何気に色んな所を否定されています…
「でも、加賀君かっこよかったね…」
「あんた、さっきからそればっかりね」
「えッ!?だ、だって!!」
「まぁ、わからなくもないけどね。短気なのかと思いきや、罵声を浴びせる事なく冷静に警告するとこなんてちょっと見直したわ」
「言ってる事は怖かったけどね…」
殺すとか…沈めるとか…
「何にしても、あんたにだけ優しかったらそれでいいじゃん」
ふんわり笑う有紀ちゃんに私もニヤけてしまいます。
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