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「だって今まで女がいようがいまいが、自分を貫き通してきた大地がだぞ?林檎ちゃんと、付き合い始めた途端に、人が変わっちまったじゃねぇか」
「…別に変わってねぇよ」
「いんや、変わったね!昼休みだってずっと林檎、林檎。この前の休みだって、林檎ちゃんから電話きたきり帰ってこねぇし!」
何だ…単なる嫉妬かよ。
さっきまで、林檎ちゃんのためだろとかいってたくせに…
仲間、喧嘩が絡むとこれだ。
「急用だったんだよ」
林檎、泣いてたからな。
俺が喧嘩を辞める理由はハッキリしてる。
林檎が俺を好きだと言ったあの日、中学の時の話をされた。
必死で正当防衛だと言い張ったが、実はそうとも言い切れなかった。
先に喧嘩を吹っ掛けたのが、吉良だったからだ。
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