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「しかも“お前にとってあいつはそうじゃないのか”って笑ってた」
「私も思うけど?」
「…クラスの皆も笑ってた」
「皆、訳せるからね」
有紀ちゃんも意地悪です。
訳を教えてくれないなんて…
「つーか、あんたが当たった所、中学生レベルの問題」
「え゛…」
「わからない方がおかしい」
「有紀ちゃーん!!」
「噂をすれば彼」
「え?」
有紀ちゃんが指差す方には…加賀君です。
まだ昼休みじゃないのに…
珍しいです。
「よぅ」
歩幅のある彼は、すぐに私の目の前に現れました。
「加賀君」
「タイミングいいわね」
「あぁ?何がだよ」
もちろん、話の流れをわかっていない加賀君は、わけがわからないといった風な顔をしました。
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