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「林檎、ちょっとだけ付き合え」
何故か加賀君は上機嫌です。
加賀君に手を引かれた瞬間、有紀ちゃんが私の耳元でコソッと言いました。
“彼は非常に魅力的で、とても素敵な人です。私はそんな彼に夢中です”
「そういう事」
「え!?」
そういう事…
て言うか、そんな英文が並んでる教科書ってどうなんでしょう…
そんな風に考えている間にも、私は最早担がれている状態で廊下に出ました。
「もう、後5分しかねぇからな。ここでいいわ」
後5分…次の授業が始まるまでですね。
「どうしたんですか?休み時間に珍しいですね」
「あぁ、別に…会いたくなった」
そう言って優しく笑う彼。
大変です!!
胸がキュンキュンしています!!
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