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―――― 「にゃー…」 すももと加賀君と一緒にいる時間…そう、いつもと同じ時間です。 さっき会ったばかりですが、こうして長く一緒にいられる時間が幸せなんです。 だけど… 有紀ちゃんがあんな事を言うから… いつもみたいに素直に楽しめません。 「どうした?」 「え!?」 「浮かない顔してんぞ?」 「そ、そうですか!?」 ビックリしました… 自分でも気付かない内に、顔に出ていたみたいです。 「また、誰かに何か言われたのか?」 「違いますよ!!そんな事ないです!!」 最早、皆は加賀君が怖いようで、学校で私の話をするのはタブーになっているようでした。 コソコソと私の悪口をいう声も聞こえてこないのに、まして直接言ってくる人なんていません。
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