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放課後です。 帰りは有紀ちゃんと帰ります。 「林檎はわかりやすいからね」 「あぅ...」 昼休みの出来事を、有紀ちゃんに話しているところです。 結局なんでもない話をして、昼休みは終わりましたが、加賀君といるとあのことばかりが頭をよぎってしまいます。 だけど、加賀君は優しいのです。 crazy′sの事を聞けずに、何も言えなくなってしまった私に、お前が大丈夫ならそれでいい。そう言ってくれたのですから。 でも...優しくされればされる程、少し疑ってしまう自分が嫌でたまりません。 そうです、自己嫌悪。 「でもさ、あんたが信じたいなら、そうすればいいと思うよ」 「うん...有紀ちゃんはさ、本当に加賀君がcrazy′sだったらどうする?」 「別にどうもしないよ。加賀自身が、それは過去のことで、今は全く関係ないし、林檎に害もないっていうなら私はあんた達が付き合ってても何も問題ないと思う。でも、加賀がまだ昔の奴らと接点があって、林檎が危険に曝されるようなことがあるなら、すぐにでも別れてほしいかな」 有紀ちゃんは無表情でそう言った。 私のことを真剣に考えてくれているようでした。
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