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裏庭です。 何度、加賀君とここを訪れたことでしょう。 初めて加賀君とここへ来た日が、 とても遠く感じます。 「座らなくていい。すぐ済むから」 いつもの癖で、アスファルトに腰をおろそうとした私を加賀君が制止しました。 すぐ済むという言葉に不安が募ります。 「別れようぜ、俺達」 「え...?」 一瞬、加賀君の言った言葉の意味が理解できませんでした。 だって、つい何時間か前までは、私に優しい言葉をくれたじゃないですか...
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