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「何だ...知ってたのか。なら、話は早ぇな」 「え...?」 やっぱり、心のどこかで期待してたんです。 “それは俺じゃねぇよ” そんな言葉を。   「本当に...?」 「何が?」 「本当に加賀君は、crazy′sだったんですか?」 「そうだよ。何回も喧嘩して何人も殺しかけた」 「ッ......」 何で...正当防衛だったって言ったのに... 私は嘘をつかれていたんでしょうか。 「だって...正当防衛だって」 「あれも嘘だよ」 「そんな筈、ないです!」 「何で言い切れる?」 「それは...」 なんか...怖いです。 初めて逢った時も怖いって思いました。 だけど、あの時とは全く違う種類の恐怖なんです。
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