271人が本棚に入れています
本棚に追加
「何で…急に振られちゃったのかなぁ?」
「何か理由があるんだよ」
「なんの?」
「……」
そんなこと、有紀ちゃんが知るはずもないのに…今の私には有紀ちゃんを困らせることしかできないみたいです。
少しでも、救いになる言葉が欲しいんです。
少しでも、納得できる答えが欲しいんです。
しかし、どちらも加賀君でないとわからないことでした。
「慰めとかじゃなくてさ…、本当に加賀は林檎のこと好きだったと思うよ」
有紀ちゃんは視線を逸らしながら、そういいました。
どうやら、私に見つめられっぱなしだったことに参ってしまったようです。
「何で、有紀ちゃんはそう思うの?」
加賀君が、私にした質問です。
最初のコメントを投稿しよう!