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「少し、様子を見てみよう?」 「うん…」 「待つのが嫌なら、加賀に何があったのか一緒に調べてあげるから」 「本当?」 「本当。私だってこんな展開納得いかないからね」 「ありがとう、有紀ちゃん」 昼間は、私に危険が及ぶなら加賀君と別れてほしいなんて言っていた有紀ちゃんでしたが、いざそうなってしまうと、やっぱり有紀ちゃんは私の味方になってくれるみたいでした。 まさか今日に今日、こんなことになってしまうとは、有紀ちゃんにも想像がつかなかったんじゃないかと私は思うのです。 結局、有紀ちゃんに促されて家に帰りました。 こんなこと、前にもありましたね。 そうです、加賀君に私が岬君を好きだったことを知られてしまったあの日です。 岬君… そういえば、加賀君が昔喧嘩ばかりしていたと始めに言ったのは岬君でした。 それを加賀君は、正当防衛だったって言ったんでしたよね。 岬君なら何か知っているんでしょうか…
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