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「やっぱり…聞いてみるよ…」
「林檎ｯ」
有紀ちゃんの忠告を無視した形になった私に、有紀ちゃんは少し声を荒げました。
「だって…他にいるの？加賀君に詳しい人…」
「それは…」
「有紀ちゃんが思い付かないなら、私にはもっと無理だよ。加賀君が本当に私を守るために仕方なく別れたなら、私…加賀君の側にいたい」
「林檎…わかったわ。岬君しかいないなら…仕方ないわね。その代わり、私も行くわ」
「有紀ちゃんも？」
「林檎だけで行くなんて危険過ぎる」
「有紀ちゃん…」
有紀ちゃんは照れ臭そうに顔を背けましたが、私にとっては何よりその言葉が嬉しかったのです。
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