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岬君の後に続き、近くの椅子に腰掛けます。
ひんやりとした感触が、太ももの裏を襲いました。
それに対し、背筋がピンとしました。
「率直に聞くわ。加賀に何があったの?」
椅子に座るなり、有紀ちゃんは静かにそういいました。
「加賀?」
有紀ちゃんの言葉に、岬君は顔をしかめています。
「そう。何か知らない?」
「…ちょっと待ってくれないかな…。加賀のことを聞くために僕の所へ来たの?」
あ…何か…岬君怒ってるかも…
急に岬君の声のトーンが低くなったように感じました。
目付きも何だか…少し怖いです。
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