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私は未だに有紀ちゃんの後ろに隠れたまま。
だって怖いんだもん…
「おい、林檎。裏庭行こうぜ」
「う、裏庭ですか!?」
有紀ちゃんの腕から少しだけ顔を出し、訪ねる。
私は身体が震えそうです。
だって…そこには加賀君以外の怖いお兄さんがいっぱいいるんでしょう?
「そ。この時期になると日が当たるから結構気持ちいんだぜ?」
そんな私にお構い無しに裏庭へと誘う加賀君。
絶対嫌だ!!
「ねぇ、加賀…」
そんな私に気付いたのか、有紀ちゃんはある提案を出した。
「私にとっても林檎は大事な友達なの。全部の休み時間を独り占めするなんて酷いんじゃない?」
「じゃぁ…どうしろっつーんだよ」
「休み時間は全て私といる時間」
「はぁ?」
…何故か加賀君は不服そうです。
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