271人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
「ねぇ！有紀ちゃん！何であんな事言うの！？」
私だって怒る時は怒ります。
「何でって…。私は休み時間が解放されただけでもありがたいと思ってもいいと思うけど？」
「う…」
そう言われちゃうと…そうだよね…
「でもまぁ…皆が言う程悪い奴でもなさそうじゃない？」
「有紀ちゃん？」
「林檎が面倒な子だって言ったらどんな反応するかと思ったら彼、本気で怒ってたよ。あれ」
「もしかして…有紀ちゃん試したの？加賀君の事…」
私の事をお馬鹿さんだとかドジだとか…面倒だとか…
「当たり前でしょ。あんな事言われてアンタを庇わないような男にみすみすくれてやるわけにはいかないのよ」
「有紀ちゃん…」
よかった…
どうやら有紀ちゃんにとって私の存在はまだ迷惑ではないようです。
最初のコメントを投稿しよう！