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今日突然、俺の頭の上に何かが落ちてきた。
それはグシャグシャに丸められた手紙だった。
女の字で俺の名前が書いてある。
そんな事、今まで一度だってなかった。
もちろん、生まれてこのかた彼女がいなかったわけじゃない。
それなりに中学の頃は遊んでたし、彼女も浮気相手も、一晩限りの女だっていた。
だけどこんな風に手紙として告白されたのは初めてだった。
俺に寄って来るのは頭の悪そうな軽い女か、すげぇ気の強い女かのどっちか。
女に興味を持ち始めた頃から全くと言っていい程不自由してこなかった俺。
自分で言うのもなんだが、それもこのルックスのおかげだと思う。
だからか、高校に入ったら女はしばらくいいやって思ってた。
手紙を開いた時だって大した興味なんかなかった。
“丸井林檎”
その名前を見るまでは…。
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