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「あの小人みてぇな女、何ての?」
「あー…林檎ちゃん?」
「林檎?」
1年の時、アイツと同じクラスだった元中の奴に聞いた。
「変わった名前だよな。でも結構あれで人気あるよ?小さいし童顔だし妹キャラだしでたまんないって」
「ふーん」
時々、男共にからかわれてるのはそれでか…
鈍感そうなアイツは自分が興味を持たれている事にすら気付かねぇんだろうな…
それで気が付いたら目で追ってた。
裏庭に入る前の道にいつもいたのは、あそこからグラウンドが見えるから。
体育の授業中、グラウンドで授業を受ける姿が可愛すぎて笑えた。
だってアイツ、すげぇ運動神経鈍いの。
走りゃコケるし、球技をすりゃ顔面で受け止めるし…全く運動音痴のアイツが可愛く見えて仕方なかった。
別に恋愛感情とかじゃない。
どちらかと言えばペットみたいな可愛さ。
そう思ってたはずなのに…
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