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「何で謝んの?」 「だって…」 「じゃぁ、これでおあいこ」 そう言って加賀君は寝転がったまま私の髪をすくった。 座ると腿にかかる程伸ばした髪は、寝ている加賀君でも充分届く。 「お前なら、触ってもいいよ」 そう言いながら毛先が丸まった髪をくるくると指に巻き付けた。 「いいんですか…?」 「いいよ」 加賀君が優しく笑うからお言葉に甘えて触らせてもらいました。 さっきみたいに軽く触れるだけじゃなく加賀君がしたように髪をすくってみた。 「やっぱり綺麗…」 「綺麗じゃねぇよ。ずっとこの色だからだいぶ傷んでるし」 そう言いながら自分で自分の髪に指を通した。 すると途中で止まるどころかパラパラと指の間をすり抜けていく。 いいなぁ… その光景が何ともしなやかで私も同じように指を広げて髪の間をすり抜けさせた。 何だか得した気分になりました。 だって金色の髪を触るなんて普段はできませんから。
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