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「岬君だったらわかってくれるって。もしダメでも彼なら優しくしてくれると思うけどな?」
「うん…」
誰に対しても優しく平等な彼に悪い噂は聞かない。
多数の女子に想いを告げられている事は容易に想像がつくが、それでも悪い噂がたたないという事は、例え結果がNOだとしても本人が納得できる返事をもらっているからであろう。
林檎もたった今、その複数の女子の中に仲間入りをしようとしているところだった。
「大地君…」
林檎は苺柄の封筒の中から綺麗にたたんだ便箋を取り出し、中身を再度確認した。
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